公共交通オープンデータ協議会(会長:坂村 健 東京大学名誉教授)は、5事業者の協力を得て、14自治体のGTFS-Flex形式を含むデマンド交通データを、「公共交通オープンデータチャレンジ2026」(以下「チャレンジ」)において本日より順次公開します。昨年度のチャレンジでは、日本国内で初めて、3事業者の協力により9自治体のデータを公開しており、本年度はその規模を拡大しました。
人口減少や運転者不足などにより地域交通を取り巻く環境が厳しさを増すなか、「交通空白」の解消に向けて、利用者の予約に応じて運行ルートやダイヤが決まるデマンド交通の導入が進んでいます。これにともない、その運行情報を標準化して提供するためのデータ形式であるGTFS-Flexの活用も広がっています。たとえば、国土交通省の地域交通DX推進プロジェクト「COMmmmONS(コモンズ)」では、昨年度、地域公共交通計画策定支援ツール「LINKS Mobilys」が公開されました。GTFS等のオープンデータを活用し、自治体職員や交通事業者が自ら地域交通の可視化・分析・シミュレーションを行えるもので、GTFS-Flexへの対応が今年度の機能拡張として予定されています。
こうしたなか、昨年度のチャレンジには、GTFS-Flex形式のデータを活用した作品が複数寄せられ、受賞した13作品のうち3作品がGTFS-Flex形式のデータを活用していました。これらの作品を通じて、GTFS-Flexが利用者向けサービスだけでなく、デマンド交通の可視化・分析や自治体の意思決定支援にも活用できる可能性が示されました。
GTFS-Flexの活用をさらに促進するため、2026年10月1日(木)に、デマンド交通をテーマとするウェビナーを開催します。ウェビナーでは、GTFS-Flexやデマンド交通オープンデータの概要・活用事例を紹介します。自治体・交通事業者や、本チャレンジへの応募を検討する開発者など、多くの皆様のご参加をお待ちしています。
今回のデマンド交通データの公開を通じて、地域交通の課題解決や地域交通DXの実現につながる作品が、本チャレンジに数多く応募されることを期待します。
以上
公共交通オープンデータ協議会について
公共交通オープンデータ協議会は、公共交通事業者およびICT事業者等167団体(2026年9月16日現在)で構成される、産官学連携の協議会です。鉄道、バス、航空、フェリー、シェアサイクルの分野において、公共交通関連データのオープン化に向けた活動を行っています。2019 年5月より、さまざまな交通機関のデータをワンストップで提供する「公共交通オープンデータセンター」を運用しています。
公共交通オープンデータチャレンジ2026について
「公共交通オープンデータチャレンジ2026」は、多数の公共交通関連データや国土交通省のオープンデータを一般の開発者に公開し、それらを活用したアプリケーション・サービス作品を開発、応募していただく、賞金総額最大300万円のアプリケーションコンテストです。公共交通オープンデータ協議会と国土交通省が共同で開催しています。
2026年9月現在、25社局の鉄道事業者、107社局の路線バス事業者、352組織のコミュニティバス、14自治体(5事業者)のデマンド交通、28組織のフェリー事業者、4社の航空・空港関係事業者、2社のシェアサイクル事業者が公共交通データの提供に協力しています。また、国土交通省の「Project LINKS」および「COMmmmONS(コモンズ)」と連携するとともに、「歩行空間ナビ・プロジェクト(ほこナビ)」や「PLATEAU」が公開するオープンデータの活用も推奨しています。
開催期間は2026年7月1日(水)から2027年3月12日(金)まで、応募期間は2026年10月1日(木)から2027年1月11日(月・祝)までとなっています。
GTFS-Flexについて
GTFS(General Transit Feed Specification)は、公共交通機関に関する国際的なオープンフォーマットです。鉄道、バス、フェリーなどの交通機関について、時刻表、駅・バス停の位置情報、運賃情報などの情報を表現するもので、国内外の様々な乗換案内サービスにおいて採用されています。
GTFS-Flexは、デマンド交通等を表現するための拡張フォーマットであり、2024年3月にGTFSの公式仕様として採用されました。乗り場の場所やサービス提供エリア、予約ルール、乗降可能な時間帯等を記述でき、デマンド交通等の発見や利用を情報面から支えるとともに、経路検索や運行状況の可視化・分析などへの活用が進んでいます。
地域交通DX推進プロジェクト「COMmmmONS」について
国土交通省による「COMmmmONS(コモンズ)」は、地域のモビリティ資源をすべての人にとってアクセス可能な共通の社会基盤=“コモンズ”として捉え、「交通空白」解消に向け、システムやデータ、業務プロセス等を標準化し、付加価値や生産性の抜本的向上を強力に推進するプロジェクトです。
問い合わせ先
公共交通オープンデータ協議会事務局(YRPユビキタス・ネットワーキング研究所内)
担当: 柏、山田
電話:03-6426-9192
E-mail:odpt-office@ubin.jp
【別紙1】今回公開するデマンド交通データの提供元
- MONET Technologies株式会社の協力により提供
- 青森県五所川原市、青森県平川市、群馬県安中市、群馬県富岡市、群馬県玉村町、群馬県昭和村、福井県坂井市、和歌山県紀の川市
- SWAT Mobility Japan株式会社の協力により提供
- 長野県白馬村
- 順風路株式会社の協力により提供
- 埼玉県川越市
- ネクスト・モビリティ株式会社の協力により提供
- 福岡県宗像市、福岡県宇美町
- 株式会社未来シェアの協力により提供
- 群馬県前橋市、福岡県福智町
【別紙2】「公共交通オープンデータチャレンジ2025」の受賞作品でGTFS-Flex形式データを使った作品
- 優秀賞
- Mobiviz -デマンド交通分析システム
- ノッタヨ
- 審査員特別賞
- Traffic Echo
受賞作品一覧:https://challenge2025.odpt.org/award/
【別紙3】デマンド交通オープンデータ・ウェビナー
日時:2026年10月1日(木) 16:00
主催:公共交通オープンデータ協議会、国土交通省
内容:デマンド交通データのオープンデータ化やGTFS-Flexの概要、デマンド交通事業者よるサービスモデルの紹介、公開データの活用事例等
申込:https://challenge2026.odpt.org/webinar03.html
